「ガッシャーーーーーーーン!!!」
私は、仕事帰りの駅までの道のりで交通事故に遭いました。
・・・下半身麻痺。
この日から、私は日常的に普通に出来ていること、当たり前のこと、すべてを失いました。絶望で毎日泣いて過ごす日々が始まったのです。
周りの励ましの言葉は私に響かない
私にとって、今まで普通にできていたことが出来ない、このことがショックでどうしようもありませんでした。
今住んでいる家では、お風呂に一人で入ることも無理、トイレも一人では無理。ベッドから起き上がることも、車椅子に乗り移ることも無理。無理なことばっかりなんです。
そればかりか我が家の狭い廊下やお風呂やトイレ、段差のある玄関は車椅子では不便で仕方ありません。自分一人で出来そうな行動も狭さや段差のせいで不可能になるのです。その都度家族や周りの人の手を貸してもらわないといけなくなり、惨めになるばかり。
・・・そんなときに、事件が起きました。
リビングにラグマットを敷いているのですが、そのラグマットの角がめくれ上がっていてその角に車椅子のタイヤが引っかかり、車椅子ごと転倒してしまったのです!
幸運にも怪我はありませんでしたが、車椅子の下敷きになってしまい、起き上がることができなかったのです。ちょうどその時、家族は外出中で誰もおらず、助けを呼ぶことが出来ません。汗だくで何時間もかけて体制を立て直し無事に脱出することが出来ました。
この事件をきっかけに、バリアフリーの家に住まなくてはいけないと実感しました。
バリアフリーの補助金制度が有効かどうか調べてみる
売却の前にバリアフリーのリフォームができるかどうかを考える際に補助金が使えるかどうかも重要なポイントになります。
補助金で工面できそうなら検討する価値はあるでしょう。
バリアフリーに対する補助金は、「リフォーム」が前提になっているため、新築には対応していません。
ただし、「バリアフリー住宅」であることが選択条件の一つとなっている給付金もあります。「すまい給付金制度」では、年齢や所得、購入する住宅が、一定の基準に満たした場合に、10万~50万円の給付が受けられます。
バリアフリー住宅と言うのは具体的に言うと、
- 床の段差の解消
ドアや敷居の小さな段差は、車椅子の進行の邪魔になるだけではなく子供や妊婦さん、お年寄りにとっても非常な危険なポイントです。家族全員が安全に過ごすためには基本と言えることでしょう。
- 手すりの取付
足が不自由だと手をついて体を支えながら立ち上がるようになります。階段や浴室、トイレなど段差がある所、立ち座りをする所には手すりをつけておきましょう。
- ドアを引き戸にする
車椅子だと、まずドアの取っ手に手が届きません。そこから引っ張ったり、押したりすることは不可能と思われます。ドアの取っ手は大きく、引き戸にすることをオススメします。
- 廊下を広げる
廊下が狭いと方向転換をすることも難しく、タイヤが引っかかって身動きできなくなる可能性があります。廊下を選ぶときには、滑りにくい床や柔らかいコルク材を転倒の時の安全性が高くなるでしょう。
- 水回りを変える
キッチンや洗面台は車椅子に座ったまま作業ができるように足が中に入るようにしておくと楽に作業ができます。トイレやお風呂もそれなりの広さが必要になるでしょう。
- ホームエレベーターを付ける
階段を上るにはどうしてもエレベーターが必要になります。二階で過ごす必要があるのならエレベーターは必須となるでしょう。
費用も数千円~一千万単位まで幅広く有ります。状況や予算を見合わせて、じっくりと計画を立てて、リフォームがいいのか、今の家を売却をしてバリアフリー住宅に引っ越すのがいいのか、検討してみてください。